2018年12月10日関西本部:理科分科会:大阪市立深江小学校
大阪市理科特別授業 水溶液の性質(小学6年)
「発泡入浴剤を作ろう」

関西本部:理科分科会:大阪市立深江小学校 大阪市理科特別授業 水溶液の性質(小学6年) 「発泡入浴剤を作ろう」 授業開始
授業開始

関西本部:理科分科会:大阪市立深江小学校 大阪市理科特別授業 水溶液の性質(小学6年) 「発泡入浴剤を作ろう」 入浴剤づくり
入浴剤づくり

関西本部:理科分科会:大阪市立深江小学校 大阪市理科特別授業 水溶液の性質(小学6年) 「発泡入浴剤を作ろう」 掌の上で中和反応
掌の上で中和反応

関西本部:理科分科会:大阪市立深江小学校 大阪市理科特別授業 水溶液の性質(小学6年) 「発泡入浴剤を作ろう」 保護メガネをつけてフイルムケースロケット
保護メガネをつけてフイルムケースロケット

大阪市が実施している外部講師による「理科特別授業」の一つである小学6年の単元「水溶液の性質」に関連して"発泡入浴剤を作ろう"と題し、11月6日(火)に大阪市立深江小学校の2クラスで実施しました。

深江小学校では、リトマス紙以外に紫キャベツのアントシアニンによる水溶液の性質調べも実施していました。そのため児童の関心も高く、簡単に入手できるブドウジュースによる性質調べでは一段と盛り上がりましたた。中でも、アルカリ性でブドウジュースが一瞬にして青黒くなったのには大いに驚いていました。アルカリ性の溶液に、酸性の溶液を混ぜると激しく発泡する様を体験してもらい、トイレの洗剤などで「混ぜるな危険」と書かれていることの意味を実感できたようでした。


入浴剤づくりは、もっとも粒子が粗く、硬いクエン酸のすり潰しから始め、順次、無水硫酸ナトリウム、重曹を加えすり潰しました。さらに押し固めやすくするため、全体をプラカップに取りだし、粉末紅茶で色付け、均等に混ざったところで、さらに無水エタノールを加え、全体がしっとりとした感じになるまで混ぜ合わせ、型枠に取り出し、押し固め、全員見事に完成しました。

掌の上で水に溶かした時の激しい発泡と強い吸熱反応では大騒ぎとなり、試薬量を増やしたり、繰り返し楽しんでいました。ローソクの灯が消えることで、発生するガスは二酸化炭素であることを知ったら、今度は水槽の縁でチャッカマンに火をつけようとしても火花さえも飛ばないことなど、児童はいろいろ実験していました。

締めくくりのフイルムケースロケット実験も大いに盛り上がりました。そして、今一度行った2時間の授業の振り返りの質問にもきっちり答えてくれました。


児童のアンケートの中に「今まで習ったことを生かして楽しい実験ができて、とても楽しかった」、「実験は何回かやったことあるけど、あんなに楽しかった実験は、初めてです」など大いに興味をもって楽しんでくれたようでした。また、「洗剤にも種類があるのは知っていたが、性質が違うのは知らなかった」や三種の粉末を水に溶かす際「緑のシールを張っていた粉を溶かす時指輪みたい固まって、すごかったです」などがありました。

アンケートには実験や講義の内容をよく聞き、注意深く集中して取り組んでくれたことが強く分かるものもあり、私たちにとっても満足できる授業でした。

ちなみに、指輪みたいに固まったのは"無水硫酸ナトリウム"で、溶解させる際、途中で水和物の結晶ができていたのですが、それを見逃さず実験そのものを楽しんでくれた児童は初めてでした。


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